
制度と費用・妊活前・検査
不妊治療は何歳まで?年齢と妊娠の関係と、保険の年齢のルール
最終確認日 2026-10-16(制度は変わることがあります。出典で最新の情報をご確認ください)
「不妊治療は何歳まで受けられるのか」には、2つの面があります。ひとつは体の面(年齢とともに妊娠しにくくなる)、もうひとつは制度の面(保険で受けられる年齢に条件がある)です。このページでは両方を一次情報で整理します。
年齢とともに妊娠しにくくなる理由
こども家庭庁は、健康な女性でも、年齢を重ねるごとに妊娠する力は下がっていくと説明しています。
- 卵巣には、生まれる前につくられた一生分の卵子が蓄えられています
- 生まれたときに約200万個あった卵子は、初経のころには約30万個まで減ります
- そのうち、生涯に排卵するのは400〜500個ほどです
- とくに30代後半からは妊娠する力が大きく下がり、妊娠しても流産する割合が高くなります
こども家庭庁は、不妊に悩むカップルの半数近くは男性にも原因があるといわれているとして、二人で一緒に検査を受けることが大切だと説明しています(「男性不妊」)。
体外受精の年齢別の成績
日本産科婦人科学会が全国の実施施設から集めた2024年のデータでは、胚移植1回あたりの妊娠率と、妊娠した周期のうち流産した割合は次のとおりでした。
| 女性の年齢 | 妊娠率(胚移植あたり) | 流産率(妊娠あたり) |
|---|---|---|
| 30歳 | 53.4% | 17.4% |
| 35歳 | 47.6% | 21.8% |
| 38歳 | 41.8% | 27.0% |
| 40歳 | 35.2% | 34.5% |
| 42歳 | 26.7% | 42.6% |
| 44歳 | 16.0% | 51.0% |
流産する割合があるため、出産まで至る割合は妊娠率より低くなります。くわしくは「体外受精」をご覧ください。
保険で体外受精を受けられる年齢
体外受精・顕微授精などの生殖補助医療を保険で受けるには、年齢の条件があります。
- 治療を始める日に、女性の年齢が43歳未満であること
- 胚移植の回数は、初めての胚移植に向けて治療計画を作った日の女性の年齢が40歳未満なら1子につき通算6回まで、40歳以上43歳未満なら通算3回まで
タイミング法や人工授精(一般不妊治療)には、この年齢の条件はありません。43歳以上でも治療は受けられますが、生殖補助医療は保険の対象外(自費)になります。くわしくは「不妊治療の保険適用」をご覧ください。
早めに考えておきたいこと
- 検査を受ける時期 — 避妊をせずに1年以上妊娠しない状態を「不妊症」といいます(こども家庭庁)
- 卵巣の予備能を知る — 卵巣に残っている卵子の数の目安は「AMH検査」でわかります
- 将来に備える — 今すぐ妊娠を望まない場合は「卵子凍結」や「ブライダルチェック」という選択肢もあります
自分がどの段階から始めればよいかは「どこから始める?段階チェック」で目安を確かめられます。