
制度と費用・体外受精・顕微授精
先進医療と不妊治療:保険診療と組み合わせられる技術の一覧
最終確認日 2026-10-16(制度は変わることがあります。出典で最新の情報をご確認ください)
2022年4月から、体外受精・顕微授精の「採卵・採精」から「胚移植」までの基本的な治療が保険の対象になりました。これに加えて行われることのある技術のうち、国が「先進医療」として認めたものは、保険診療と組み合わせて受けられます。
先進医療とは
先進医療は、保険の対象外の先進的な医療技術のうち、国が認めたものです。届出をした医療機関で受けると、保険診療と組み合わせることができます。
- 保険診療の部分は、窓口での負担が原則3割です
- 先進医療の部分は全額自費です。金額は医療機関ごとに違います
- どの技術を行えるかは医療機関ごとに違います。受けたい場合は、受診する医療機関に確認してください
保険の対象外の治療を、先進医療の届出がない形で組み合わせると、保険診療の部分も含めて自費になることがあります。治療計画を作るときに、どの部分が保険・先進医療・自費になるのかを確認してください。
生殖補助医療の先進医療(2026年4月1日時点)
こども家庭庁が示している、生殖補助医療に関する先進医療の技術です。
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| ヒアルロン酸を用いた生理学的精子選択術 | ヒアルロン酸を含む培地で、成熟した精子を選びます |
| 強拡大顕微鏡を用いた形態学的精子選択術 | 強拡大の顕微鏡で、成熟した精子を選びます |
| 膜構造を用いた生理学的精子選択術 | 特殊な膜構造を使って、成熟した精子を選びます |
| タイムラプス撮像法による受精卵・胚培養 | 培養器に内蔵したカメラで胚を一定間隔で撮影し、培養器から出さずに胚を評価します |
| 二段階胚移植術 | 先に初期の胚を移植し、後日、培養を続けた別の胚(胚盤胞)を移植します |
| 子宮内膜刺激術 | 胚を培養した液を、胚移植の数日前に子宮に入れます |
| 子宮内膜擦過術 | 胚移植の前の周期に子宮内膜に小さな傷をつけ、翌周期に胚移植をします |
| 子宮内膜受容能検査1又は2 | 子宮内膜を採取して遺伝子の発現を調べ、着床に適した状態かを評価します |
| 子宮内細菌叢検査1又は2 | 子宮内の細菌の種類や組成を調べます |
| 着床前胚異数性検査(PGT-A) | 胚の一部の細胞で染色体の数を調べ、数が正常な胚を選びます |
一覧は見直されることがあります。最新の内容は出典のこども家庭庁のページで確認してください。PGT-A の対象や結果の読み方は「着床前診断(PGT-A)」にまとめています。
先進医療を受けるかどうか
先進医療は、保険の対象にするかどうかを国が評価している途中の技術です。すべての人に必要なものではありません。受けるかどうかは、次の点を主治医に確認して決めてください。
- 自分の状況で、その技術を行う理由は何か
- 費用(自費の部分)はいくらか
- その医療機関は、その技術の届出をしているか
費用の負担を軽くする制度
- 東京都の助成 — 保険診療の生殖補助医療と一緒に受けた先進医療の費用も対象です(「不妊治療の助成(東京都)」)
- 高額療養費 — 対象は保険診療の部分だけで、先進医療の費用は含まれません(「不妊治療の費用の目安」)
- 医療費控除 — 「医療費控除と高額療養費」
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