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検査と治療・体外受精・顕微授精

着床前診断(PGT-A)とは:対象になる人・わかること・限界と費用

最終確認日 2026-10-16(制度は変わることがあります。出典で最新の情報をご確認ください)

出典の一覧(5件)

PGT-A(着床前胚染色体異数性検査)は、体外受精でできた胚の一部の細胞を取り、染色体の数に過不足がないかを調べる検査です。染色体の数の異常は、着床しない・流産する原因の一つです。移植の前に調べることで、移植しても妊娠につながりにくい胚の移植や、流産をくり返す負担を減らすことを目指します。

着床前の検査には、ほかに遺伝性の病気を調べる PGT-M、親の染色体の構造の異常に関わる PGT-SR があります。このページは PGT-A についてまとめます。

対象になる人

日本産科婦人科学会の細則では、PGT-A の対象を次のいずれかに当てはまる夫婦としています。

対象内容
体外受精をくり返しても妊娠しない体外受精・顕微授精の胚移植で、妊娠しなかった経験をくり返している不妊症の夫婦
流産・死産をくり返している流産・死産をくり返した経験がある不育症の夫婦
女性の年齢が高い女性が高年齢の不妊症の夫婦。細則では「2025年9月の時点で35歳以上を目安とする」とされています(2026年10月16日に最新の細則で確認)

上の2つは、夫婦のどちらかに染色体の構造の異常(均衡型転座など)が確認されている場合を除きます(その場合は PGT-SR の対象です)。

PGT-A は、日本産科婦人科学会が認定した施設でだけ行われます。

検査の流れ

  1. 医療機関で、学会が作成した説明資料をもとに説明を受け、遺伝カウンセリングを受けます
  2. 文書で同意します
  3. 体外受精・顕微授精で胚を育て、胚盤胞まで育ったら、将来胎盤になる部分(栄養外胚葉)から5〜10個ほどの細胞を取ります
  4. 胚は凍結しておき、取った細胞の染色体を検査機関で調べます
  5. 結果をもとに、移植する胚を医師と相談して決め、凍結融解胚移植をします

知っておきたいこと

  • 結果には不確実性があります。 学会の細則は、検査には技術的な限界があり、胚の染色体についての結果には不確実性があることを、説明と同意の内容に含めるよう定めています
  • 妊娠・出産を約束する検査ではありません。 染色体の数に異常がない胚でも、着床しないことや流産することがあります。また、移植できる胚が1つもないという結果になることもあります
  • 性別の情報は知らされません。 性染色体に異常がない場合、性染色体の情報は開示されないと定められています
  • 細胞を取ることが胚に与える影響についても議論があります。わからないことは、遺伝カウンセリングで確認してください

費用と保険

PGT-A は保険診療の対象ではありません。厚生労働省の「先進医療」として、届出をした医療機関で行われているものがあり、その場合は保険診療の体外受精と組み合わせて受けられます(PGT-A の部分は自費)。東京都の不妊治療費助成は、保険診療の生殖補助医療と一緒に受けた先進医療の費用も対象です(「不妊治療の助成(東京都)」)。

体外受精そのものの流れと年齢別の妊娠率は「体外受精」にまとめています。

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よくある質問

PGT-Aは誰でも受けられますか?

日本産科婦人科学会の細則では、体外受精をくり返しても妊娠しない、流産・死産をくり返している、女性が高年齢(目安は35歳以上)の不妊症の夫婦が対象です。学会の認定施設でだけ行われます。

PGT-Aで異常がなければ必ず妊娠できますか?

いいえ。染色体の数に異常がない胚でも、着床しないことや流産することがあります。検査結果には不確実性があります。

出典