
検査と治療・一般不妊(タイミング法・人工授精)
タイミング法とは:排卵日の予測のしかたと、妊娠しやすい時期
最終確認日 2026-10-16(制度は変わることがあります。出典で最新の情報をご確認ください)
タイミング法は、排卵日を予測して、妊娠しやすい時期に性交のタイミングを合わせる治療です。不妊治療の最初の段階として行われることが多く、2022年4月から保険の対象になっています。
排卵日の予測のしかた
医療機関では、次の方法を組み合わせて排卵日を予測します。
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| 経腟超音波検査 | 卵子が入っている袋(卵胞)の大きさを測ります。一般に、直径が20mmくらいになると排卵します |
| ホルモンの検査 | 尿や血液で、排卵を促すホルモン(LH)の値を測ります |
| 基礎体温 | 自分でつけると、排卵しているかどうかのおおよその見当がつきます |
| 頸管粘液の検査 | 排卵が近づくと、子宮の入り口の粘液が透明で伸びやすくなります |
日本生殖医学会は、排卵日の2日前から排卵日までの性交で妊娠しやすくなると説明しています。月経開始日と周期から目安を出す「排卵日の目安を計算する」も使えます。
進め方
- 月経が始まってから排卵の前までに受診し、超音波で卵胞の大きさを測ります
- 卵胞の育ち方から排卵日を予測し、性交の日を相談します
- 必要に応じて、排卵を確かめるためにもう一度受診します
- 次の月経の予定日のころに、妊娠したかどうかを確かめます
排卵誘発剤を組み合わせる場合
排卵がない・起こりにくい人には、飲み薬や注射で卵巣を刺激して排卵を起こします(排卵誘発法)。排卵がある人でも、妊娠の確率を高めるために使うことがあります。日本生殖医学会は、注射の排卵誘発剤(ゴナドトロピン製剤)は効果が強い一方で、複数の卵子が排卵して双子などになる多胎妊娠や、卵巣過剰刺激症候群が起こりやすいと注意しています。超音波で卵胞の数を確かめながら進めます。
保険と費用
タイミング法は「一般不妊治療」として保険の対象で、窓口負担は原則3割です。こども家庭庁の案内で年齢と回数の条件が示されているのは、体外受精などの生殖補助医療です。くわしくは「不妊治療の保険適用」をご覧ください。
次の段階に進む目安
何回続けるかに決まった回数はありません。日本生殖医学会は、年齢とともに卵子や精子の数が減り質も下がるため、患者さんの状況にあわせて、段階的に進めるだけでなく早めに体外受精を考えることも選択肢の一つだとしています。次のような場合は、主治医と相談してください。
- 何回か続けても妊娠しない
- 女性の年齢が高い
- 検査で、卵管や精子に問題が見つかった
次の段階は「人工授精」、さらに「体外受精」です。検査の内容は「不妊検査」にまとめています。
あわせて読みたい
- 人工授精 — 次の段階
- 不妊治療と仕事の両立 — 通院の見通しと職場への伝え方
- 不妊治療は何歳まで? — 年齢と妊娠の関係
- 基礎体温 — 測り方とグラフの読み方
よくある質問
妊娠しやすいのはいつですか?
日本生殖医学会は、排卵日の2日前から排卵日までの性交で妊娠しやすくなると説明しています。
タイミング法は何回続けたらよいですか?
決まった回数はありません。年齢とともに妊娠しやすさは下がるため、何回か続けても妊娠しない場合や女性の年齢が高い場合は、主治医と次の段階を相談してください。